ブラック企業と言われるような会社で働いていて、現状に悩んでいる方はいませんか?
何年も務めていたりすると、自分の置かれている状況が良いのか悪いのか、判断基準が鈍くなっている場合があります。そこでブラック企業の特徴や、ブラック企業の見極め方までこの記事で詳しく解説していきます。
ブラック企業のボーダーラインって?

まずブラック企業を判断する基準として、どこがボーダーラインか知っておく必要があります。ブラック企業と呼ばれる会社の特徴としては、「残業が100時間を超えている」「休みが年間100日しかない」などいくつか上げられます。
今あきらかに労働条件が悪いという方は、ブラック企業で働いている可能性が高いです。後ほど、ボーダーラインにもなる具体的な数字を含めて、ブラック企業の特徴をより詳しく解説していきますので、「もしかして?」と感じている方は必ず目を通してください。
ブラック企業の特徴とは

ブラック企業と呼ばれる会社の特徴について、いくつか詳しく解説していきます。あなたの今いる会社がどれくらい当てはまっているのか確認してみましょう。当てはまる数が多いほど、ブラック企業の可能性が高いです。
残業時間が多い
残業時間が毎日のようにあり、月80時間を超えている方は注意が必要です。残業はどの会社でもあることですが、月の労働時間があきらかに長すぎる場合は、規定の残業数を超えているか確認しましょう。
厚生労働省により、時間外労働の上限は月45時間・年360時間、臨時的に特別な事情が無い限りはこれを超えてはいけないと定められています。この基準よりあきらかに残業が多い場合は、ブラック企業の可能性が十分に考えられます。
(参考:厚生労働省「時間外労働の上限規制」)
残業代が出ない
残業が多いのに対して、残業代がちゃんと出ていないのは良くあるブラック企業の特徴です。働いているのに残業代が出ていないのは、あきらかにおかしいです。少しでもおかしいと思ったら、全労連労働問題ホットラインに相談してみてください。
全労連労働問題ホットラインは、残業や労働に関する相談を受け付けている窓口です。
(参考:全労連労働問題ホットライン)
有給休暇が取得できない
「有給を取りたいのに、上司から理由をこじつけられ取得させてもらえない」という場合も、ブラック企業の可能性が高いです。
有給休暇の規定により、年次有給休暇を取得する日は労働者が指定し決まるため、使用者(会社側)は指定された日に年次有給休暇を与えなければなりません。※ただし繁忙期や会社的に事業が回らないタイミングなどでの申請は、会社都合で認められない場合もあります。
このように有給を申請する権利があるのに休めない場合は、あきらかに労働環境が良くないと言えます。
(参考:厚生労働省)
休日が少ない
有給休暇と同じように、休日が極端に少ないのも注意が必要です。例えば休みが週に1回あればマシなど、本来もらえるべき休日よりはるかに少ない方は、ブラック企業の可能性が高いと言えます。
休みがない状態が続いてしまうと、体を壊したり精神的にダメージを受けたりしてしまうため、早めに状況を改善しましょう。休日がしっかり取れていない場合は上司や人事に相談し、それでも職場で改善が見られないのであれば、全労連労働問題ホットラインなどの相談窓口に連絡します。
そのまま働き続けると、ストレスや鬱の原因になってしまう可能性が高いので、異変を感じたらすぐに行動してください。
パワハラやセクハラが社内である
上司や同僚から怒鳴り散らされたり、暴力を振るわれたという方は要注意です。またパワハラだけでなく、職場内の性的言動などのセクハラを受けている場合も、ブラック企業の特徴といえます。
このようなことが職場で行われているのであれば、間違いなくブラックと言えるので、早めに総合労働相談コーナーか社内の相談窓口に相談しましょう。今の状況が続くと、徐々にエスカレートしていく可能性も充分考えられるので、できるだけ早く対処してくださいね。
ブラック企業を穏便にやめるには?おすすめの対処法

ブラック企業を穏便に退職したいけど、どうしたらいいか分からないという方も多いでしょう。基本的には普通の会社を退社するときと変わりませんが、状況が状況ですので、もしもの時は外部サービスを使いましょう。
退職意思をはっきり伝える
まずは、退職するのであれば上司にはっきり退職の意思を伝えましょう。その際は、引き留められないように明確な理由を用意しておきます。「辞めたいんです」というスタンスだと上司から引き留められる可能性もあるので、「やりたい仕事がある」「スキルアップのために転職したい」などポジティブな理由を伝え、すでに辞める意志が固いことを伝えます。
会社への不満などネガティブな印象を伝えてしまうと、上司も自分もお互いギクシャクしてしまうので、なるべく明るくポジティブな理由を伝えるのが大事です。
会社が辞めさせてくれないなら退職代行サービスを利用する
もし上司に退職を意思を伝えても認められなかった場合、退職を代行してくれるサービスを利用するのも手です。退職代行サービスとは、会社を辞めたくても辞められない方の代わりに退職の意思を伝えてくれるサービスで、近年多くの方が利用しています。
どうしても納得してもらえない場合や、退職の意思を伝えた後に何を言われるか分からないなど、自分では解決できない問題がある方は退職代行サービスの利用をおすすめします。
EXIT
退職代行サービス「EXIT」はテレビや雑誌でも多く取り上げている会社です。EXITは相談したその日に対応してくれるので、退職したいという日にすぐ利用できます。
しかも、LINEのメッセージで全てのやり取りが完了するので、手軽に利用できるのも選ばれているポイント。自分から会社へ連絡することは一切なく、退職届の提出などは郵送で手続きを行います。
出社するのが難しく、なるべくすぐに退職したい方は利用を検討してみてもいいかもしれません。
退職代行SARABA
退職代行SARABAは、労働組合が運営する退職代行サービスです。
退職できない場合は、全額返金してくれるのが特徴で、万が一の際も安心ですね。24時間365日無料の相談ができるので、気軽に利用できます。退職代行SARABAは労働組合が運営しているため、会社との交渉が可能です。
また退職が決まれば、転職も無料でサポートしてくれるので、退職した後に転職活動がすぐにできるというのも大きなメリット。退職後の転職サポートも受けたいという方におすすめのサービスです。
退職代行Jobs
退職代行Jobsは、顧問弁護士指導の適性業務を行ってくれるのが特徴の退職代行サービス。会社への連絡などは一切必要なく、即日対応してくれます。
顧問弁護士監修の退職届のテンプレートや業務引継ぎ書テンプレートなどが貰えるので、なにかと便利です。また退職代行利用者への無料カウンセリングも実施しているので、アフターサービスも充実している退職代行サービスと言えます。
良い企業に転職するためにエージェントやサイトを上手に使おう

次は、良い企業に転職するための転職エージェントや転職サイトの使い方について解説します。これから転職活動をする方は、今回紹介するポイントを抑えて転職活動を進めていきましょう。
転職サイトやエージェントは複数利用する
転職サイトやエージェントは一か所だけでなく、いくつか併用して比較しましょう。一か所だけに絞ってしまうと、求人案件やサービス内容をを比較することができず、選択肢も狭くなってしまいます。
転職サイトは運営会社によって使い方や求人の取り扱い数も違うので、できれば色んな求人に触れて選択肢を増やすことが大切。狭い情報で選んでしまうと、またブラック企業に入ってしまう可能性もあります。
転職エージェントに関しても、会社によって20代の転職に強いエージェントや社会人未経験者や既卒者に強いエージェントなど様々です。自分に合った転職サイトやエージェントを見つけるためにも、なるべくいろんなサービスを使い、比較検討して決めてください。
口コミや仕事内容が見れる転職サイトを使う
転職サイトの中には、口コミを記載しているサイトもあります。求人情報だけでなく口コミも合わせてみておけば、より職場の雰囲気や仕事内容がイメージしやすいです。求人と口コミを一緒に見れるので手間が省け、サクサクと転職活動を進められますよ。
サイト内の情報やエージェントなどから情報を得る
転職サイト内にあるコラムや、エージェントが持っている転職活動の知識・求人の知識はできるだけ有効活用しましょう。せっかく相手はプロなのですから、転職・求人に関する情報や転職のコツなど吸収できるものは吸収しておくと役に立ちます。
転職エージェントで就職先が決まらなくても、自分の市場価値を確認したり面接練習ができたりするので利用価値があるんです。こう聞くと、隅々まで活用しないともったいないなと思いませんか?
転職で気をつける点は?ブラック企業の見極め方

仮に転職したとしても、またブラック企業に就職してしまったら元も子もありません。では、転職した時にブラック企業を避けるためにはどうすればいいのでしょうか?
ここではブラック企業の具体的な見極め方について紹介していきます。
信頼できる転職エージェントから企業について聞く
転職エージェントを使用して転職を行うなら、担当のキャリアコンサルタントに良い点や悪い点など、詳細を細かく聞き取りましょう。
キャリアコンサルタントの中には、希望条件と違う求人を紹介してくる場合もあるため、担当者の良し悪しは自分で見極める必要があります。興味がない求人を無理に薦めてくるなど、少しでもキャリアコンサルタントとの相性の悪さ感じたら、担当者を変更したいと連絡しましょう。
信頼できるキャリアコンサルタントと出会えたら、仕事内容や福利厚生など企業に関する様々なことを教えてもらいましょう。転職エージェントの中には、実際に企業に取材している会社もあるので、より企業の内部を知ることができます。
エージェントから情報は聞き出せますが、紹介してもらった求人については自分でもできるだけ情報収集をすることが大切です。
口コミサイトを利用する
最近では、会社の評判や仕事内容を知れる口コミサイトもあります。口コミサイトでは、企業で働いていた元社員の方や現社員の方の口コミが多数記載されているので、ブラック企業を見極めるのに役立ちます。興味がある求人に応募する前に、口コミサイトで実情を調べてみるのもいいでしょう。
職場の雰囲気を知れるだけでなく、平均年収や福利厚生の充実度まで分かるので、転職活動をする際に利用しておきたいサービスです。
求人情報に怪しい点が無いかチェックする
求人に応募する前に、労働条件や福利厚生についてしっかり確認します。
例えば極端に給料が高すぎたり、メリットばかりを記載している求人はブラック企業の可能性が高いです。求人情報を見る際は、仕事内容や福利厚生など細かいところも全てチェックしましょう。
また求人情報だけで判断が付かないという方は、先程紹介した会社の口コミサイトで調べてみるなどして、応募前に徹底して情報収集を行ってください。
おすすめの転職サイト・エージェント

ここからは、おすすめの転職サイト・エージェントについていくつか紹介していきます。今から紹介する転職サービスは、特に使いやすいので、転職活動の際に利用してみて下い。
転職エージェントは、個人との相性で満足度が大きく変わります。エージェントの変更もできますが、複数のサービスのエージェントとやりとりをし、あなたに合ったサービスかどうか見極めるのも良いでしょう。
転職サイトの場合は、サイトによって求人に違いも出るため、抜け漏れが無いように複数にわたってチェックしておくのが安心です。
転職エージェント
リクルートエージェント

リクルートエージェントは「累計32万人の転職成功実績」「年間2万3,000人以上の転職支援」「20万件の非公開求人」などの力強い実績を持った転職サイトです。
30代以降の年収交渉力に強みを持った転職エージェントが多く在籍しており、年収650万円以上の方にはハイクラス専門のエージェントがついてくれます。
求人数が他エージェントと比較しても圧倒的で、「30代向けの管理職」「高待遇の求人」などの求人が非常に多いです。非公開求人や高待遇求人が多いことから、30代の転職では必ず登録しておくべき転職サイトであるといえます。
マイナビエージェント

マイナビエージェントは求人数が豊富なので、何かと縛りの少ない20代の転職に向いています。いろいろな選択肢から仕事を探したいなら、登録しておいて損はありません。
サポート体制もしっかりしているので、初めての転職の不安に対しちゃんと向き合って対応してくれます。20代からの満足度no1という実績もあるので、信頼できますね。
dodaエージェント

dodaエージェントは提案力の高さが魅力の転職エージェントです。コンサルタントの提案力は、あなたの転職における選択肢の多さに直結します。
いろいろな求人を保有しているので、厳しい条件を持っている方でも諦めず探してみましょう。
転職サイト
ビズリーチ

ビズリーチはテレビCMでも有名な、国内最大のハイクラス専門転職サイトです。
掲載されてる求人のほとんどが高年収求人なので、30代なら年収500万以上を希望する転職者におすすめです。年収500万円未満でも、転職で年収を上げたい人の利用に向いています。
また、ビズリーチには全国のヘッドハンターからのスカウトが届くサービスがあり、忙しい人でも効率的かつスピーディーに転職活動を進められます。
リクルートダイレクト(旧キャリアカーバー)

リクルートダイレクト(旧キャリアカーバー)はリクルートが運営する総額年収600万以上の方向けのハイクラス転職サイト。転職の最大手リクルートと提携する、全国のヘッドハンターからアプローチが届くスタイルになっています。
リクルートは多くの転職サイトを運営していますが、年収600万以上の30代の人はぜひ「CAREERCARVER」に登録してみましょう。スカウト求人数が大幅に変わるので、登録時は必ず直近の年収を記載するようにしてください。
リクナビNEXT

リクナビNEXTは、転職初心者が最初の一歩として登録すべき転職サイトとしておすすめです。求人数も転職決定数も、国内トップレベルの水準で確固たる地位を築いています。
辞めた後、同じような企業に就職しない努力も必要
ブラック企業の特徴や見極め方について解説しました。
ブラック企業の特徴に当てはまった方は、今の環境で無理せず状況を変えられるよう行動すべきです。労働環境の改善が見られない場合は、転職も視野にいれるのも選択肢のひとつ。
自分の現在の状態をじっくり見直して、できるところから改善していくことが大切ですよ。
さらに大事なのが、転職後に同じようなブラック企業に勤めないようにすることです。せっかく状況を変えるために転職したのに、失敗してしまった、なんてことにならないようにしましょう。