上記のような疑問をお持ちではないでしょうか。この記事では、転職面接に臨む方に向け、下記について紹介していきます。
- 転職面接における服装の重要性
- 足の先から頭の先でチェックすべきポイント(男女別)
- 転職面接の服装でよくある質問
服装のマナーを徹底し、面接に向けて自信をつけていきましょう。
面接では清潔感が重要!服装からわかることは?

面接では清潔感が非常に重要になります。身だしなみが相手に与える印象を左右するといっても過言ではありません。実際に、アメリカの心理学者が提唱した「メラビアンの法則」では下記のようなことが分かっています。
「初対面の人が相手の印象を決めるのに必要とする情報の割合は言語情報が7%、視覚情報が55%となっている」身だしなみは視覚情報に該当しますから、とても重要であるのは言わずもがなです。
また、身だしなみを整えておくことはビジネスマンとして最低ライン。会社に務めるということはその会社の看板を背負って働くので、身だしなみが乱れているとお客さんに不衛生な印象を与えてしまいます。
会社のイメージを落とすような身だしなみの人は、企業が採用してくれるでしょうか?普通に考えれば、身だしなみは良いに越したことはありませんよね。面接に出かける前には頭の先からあ足の先まで、しっかりとチェックするのが大切です。
もし自分の判断で不安だという場合は、転職エージェントなどでコンサルタントに相談しましょう。プロの目線のアドバイスがあれば、より安心できますよ。
転職面接での男性の服装・髪型マナー

以下にて、転職面接での男性の服装と髪型のマナーについて詳しく解説していきます。女性の服装・髪型のマナーについては次章で解説していますのでそちらはご覧ください。
男性のスーツ選びはダークカラーが基調
スーツの選び方について、4つのポイントを解説していきます。
- スーツの色
- スーツの模様
- スーツのサイズ感
- リクルートスーツはあり?
スーツの色
スーツの色はブラックでも良いのですが、新卒っぽい印象を与えてしまうので「少し青みがかった紺色」「グレー」などダークカラーでも、少し色のついたものを選ぶと良いです。
ただ、色の感覚は人によって違うので他の人の意見を取り入れてみましょう。店員さんに「転職面接なんですけど、このスーツの色派手じゃないですかね?」と聞いてみてください。基本的に店員さんはTPOに合ったスーツを把握していますので、有効なアドバイスがもらえます。
スーツの模様
スーツの模様は悪目立ちしない「ストライプ」が無難です。
スーツのサイズ感
スーツのサイズ感は時代と共に変わっており、現代では「肩幅・胸周りが大きすぎず、ピッチリしすぎない程度」がジャストサイズになっています。
ボタンの数は2つが一般的とされていますが、3つでもマナー違反になることはありません。高級なものである必要もないでしょう。
基本的にリクルートスーツは独特の安っぽさがありますので面接での着用はNGです。
「明日着ていくものがリクルートスーツしかない」ということであれば仕方ないですが、面接が不利になってしまうと思っておいた方がよいです。もったいないと感じるかもしれませんが、新しいスーツの購入をおすすめします。
靴と靴下の選び方
転職面接ではスーツだけでなく、靴と靴下を見られるケースもあります。それぞれの選び方を見ていきましょう。
色は黒が一般的ですので、少し目立たせたい場合でも濃い茶色くらいにしておきましょう。黒であれば色々な場面で使えるので持っておいて損することはありません。
また、面接の前日にホコリを落として軽く磨いておくと清潔で誠実な印象を与えることができます。特に営業職の面接は足元を見られがちなので注意しておくとよいです。
柄も悪目立ちしないような派手さがなければ問題ありません。もちろん、くるぶし丈の靴下はNGです。
適切な髪型の長さ・セットで清潔感をアピール
転職面接で好印象を与える髪型のポイントは下記通りです。
- 前髪は眉にかからない程度の長さ
- おでこを出して前髪を左右に流すと好印象
- サイドの髪は髪が耳に掛からない程度がスッキリ見える
- くせ毛の方は短髪にしてワックスで軽く流すと爽やかな印象を与えられる
薄毛が気になる方は「全体の毛量や長さを統一」すれば目立ちにくくできます。くせ毛や薄毛で面接で不利になることはありませんので、安心してください。重要なのは髪型で清潔感を与えられるかどうかです。
さらに下記のような細かい部分もチェックしておけば間違いありません。
- もみあげは耳にかからない程度の長さにしておく
- 襟足はスーツの襟にかからない程度の長さにする
- 前から見て襟足が左右に飛び出していないかをチェック
また、襟足の刈り上げに抵抗がある方は量を減らして短くカットしておけばOKです。
髪色は黒がベストだが職種によって異なる?
転職面接は黒髪が基本でありベストです。アパレルのような職種だと茶髪・カラーリングOKという場合もありますが、基本的に面接のときは黒髪をおすすめします。
なぜなら、企業によっては面接官の年齢が違い「黒髪以外はありえない」という方も中にはいるからです。特に髪色で不安があるなら、堅実なところを攻めていきましょう。
私服OKの場合
たまに転職面接時で「私服OK」と書かれている場合があります。これは「普段着ている服でいいよ」ということではなく「ビジネスカジュアルでもOK」ということですので、もし間違っていたらここで認識を改めましょう。
一般的なビジネスカジュアルの格好は下記の通りです。
- 革靴(スニーカーはNG)
- 襟のある白シャツ(ズボンにしまう)
- 清潔感のあるチノパン(ダボダボはNG)
- ブレザーやテーラードジャケットを羽織る
- レザートートバッグ(床に置いても倒れないもの)
上記がいわゆるビジネスカジュアルを意識した格好になります。ただ私服の場合、黒を基調としてしまうと重い印象を与えてしまうので「ダークブラウン」「ネイビー」などがおすすめ。
また、ビジネスカジュアルにおいて、下記のような勘違いがよくあります。注意してくださいね。
- スーツの「ジャケット」「パンツ」だけを着用してはいけない
- 普段着用しているスーツからネクタイを外すだけはビジネスカジュアルにならない
以上を意識し、ワンランク上のビジネスマンをアピールしましょう。
転職面接での女性の服装・髪型マナー

以下では、女性の服装や髪型のマナーを詳しく解説していきます。
転職面接にふさわしい服装
転職面接で女性にふさわしい服装や髪型をまとめました。
転職面接向けの服装
基本的な服装となるのは、
- 丁度いいサイズ感の無地のテーラードスーツ
- タイトスカート(またはセミタイト)
色は「ネイビー」「グレー」が一般的で「ライトグレー」「ベージュ」「キャメル」でもOKです。男性と同様に、新卒のとき着用していたリクルートスーツは「安っぽさ」「新人感」といった印象を与えてしまうので避けた方がよいでしょう。
ボトムは、パンツ・スカートどちらでもOKなのですが、下記は避けておきましょう。
- ミニスカート
- ワイドパンツ
- ロングスカート
- スキニーパンツ
基本的に体の線を強調するものやトレンド性のあるファッションを取り入れるべきではありません。
インナーを選ぶポイントは下記の通りです。
- 白、もしくは淡いパステルカラーで透けているように見えないもの
- 第1ボタンを外しても胸元が強調されないもの(カットソー・ニットも同様)
また、カットソーはTシャツのように見えてしまわないよう「厚みや張りがあるもの」を選びます。
スーツ・カジュアル系を問わず「ナチュラルストッキング」をはくのが一般的です。秋や冬などの寒い季節なら、黒タイツを許容する企業も多いですが「タイツはカジュアル度が強い」という認識を持っておくことが大切です。
かばん・バッグを選ぶ際のポイントは下記の通り。
- A4サイズが入る大きさ
- 床に置いたときに自立する
- 派手過ぎないもの(ブランド品はNG)
また、トートバッグのように口が閉まらないものは「セキュリティ面があまいのではないか」というマイナスな印象を与える可能性がありますので、注意してください。
靴として着用するものは黒がベストです。またスーツとのバランスを考えると、ヒールの高さは5~7cmくらいがスーツに合うため、よりキレイに見えます。
女性は男性よりチェックする部分が多いですが、良い印象を与えやすいです。姿鏡などで全身をくまなく見ておくようにしましょう。
転職面接での髪型は「かわいい」よりも「キレイ」を優先
転職面接で女性がチェックしておきたい髪型のポイントは下記の通りです。
- 眉毛に前髪がかからないようにする
- 耳を出して顔全体がよく見えるようにする
- お辞儀をした後に手直しする必要のない髪型にしておく
それぞれ詳しく見ていきましょう。
眉毛に前髪がかからないようにする
眉毛が前髪にかかってしまうと不誠実で暗い印象を与えてしまいますので、しっかりと眉毛が見える高さにセットしておきましょう。前向きで元気、ハツラツとした印象を与えることができます。
また眉毛は髪の毛のセットと同じくらい意識する必要があります。眉毛がボサボサだったり薄かったりすると面接官は良い印象を持ちません。むしろ眉毛を出すことがマイナスになってしまう可能性だってあります。
普段、眉毛のお手入れが癖づいていない方は形と長さを整えておきましょう。美容室が良いですが、自宅でもできます。
耳を出して顔全体がよく見えるようにする
耳を出すことで顔全体がよく見えるようになるので、スッキリと爽やかな印象を与えることができます。「顔が大きく見えるから耳を出すのは嫌だ」という方も中にはいると思いますが、面接は見た目の印象(清潔感)が重要です。
可愛く見えるかどうかでなく、「清潔感があるかどうか」で自分を見るようにしましょう。
お辞儀をした後に手直しする必要のない髪型にしておく
面接では入室時・挨拶・退出時など、お辞儀をする場面が多いため、髪型のセット次第では乱れることが多くなります。乱れるたびに髪型を直していては見苦しく不潔な印象を与えてしまうので、しっかりとセットしておくことが大切です。
私服OKの場合
転職面接で「私服OK」と書かれていると迷いますよね。私服OKの場合に気を付けたい服装のポイント・着用OKなアイテムは下記の通りです。
- ジャケット
- 白トップス
- タイトスカート(もしくはセミタイト)
靴とカバンに関しては「中ヒールパンプス」「レザーバッグ(A4サイズが入るもの)」が一般的です。
色は、
- グレー
- ネイビー
- ベージュ
- キャメル
などのベーシックカラーがキレイにまとまります。羽織りものがあると更に大人っぽく「できる女」を演出できますので「カーディガン」「ジャケット」などを着てもいいでしょう。
よくある質問

以下にて、転職面接でよくある質問をまとめました。サラッとで大丈夫なので確認しておきましょう。
ネイルは色やキラキラが付いていないものにしておきましょう。白や黒もNGです。
まとめ
この記事では、転職面接時の服装や髪型のチェックポイントについて詳しく紹介してきました。面接では「清潔感」「誠実さ」といった印象をいかに面接官に与えるかが重要です。
普段の自分とは違う魅せ方を意識するようにしてみましょう。見た目で好印象を与えることができれば内定獲得はグッと近づきます。可能であれば、第三者の意見を取り入れ、客観的なチェックもするようにしてみてください。