現在勤めている会社を休職している方の中には、今のうちに転職活動をしてしまおうと考えている方がいるかもしれませんね。会社を休んだまま転職活動をするべきなのか、判断が難しいという方も多いのではないでしょうか。今回は、休職中に転職活動を行う際に注意したいポイントやメリット・デメリットについても詳しく解説していきます。
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休職中に転職活動を始めてもいい?

休職中に転職活動を行うことは、もちろん可能です。しかし、会社を自己都合で休んでいる場合や、体調を崩して休職している時に転職するのはあまりおすすめしません。いま務めている会社とも、就職先の会社とも何かしらのトラブルが起こる可能性があります。
もしリスクを負ってでも転職するのであれば、今の状況をよく考えて慎重に進めてください。
療養中であれば治療に専念することが大切
何らかの症状で仕事を休養しているのであれば、転職活動は今すべきではありません。症状が悪化してしまう可能性もあるため、きちんと完治してから転職活動を始めましょう。
休養期間中は、転職に関する情報収集や自己分析に使い、会社に復帰してから転職活動を始めるのも遅くはありません。もし心身の健康状態で会社を休んでいるのであれば、まずは治療にしっかり専念してください。
休職中に転職したらどんなことが起こる?注意したいポイント

休職中に転職活動を行い、実際に内定をもらった場合はどのようなことが起こるのでしょうか。気をつけたいポイントと共にご紹介します。
内定を取り消される可能性がある
もし仮に休職中であることを伝えていなかったとしても、それは経歴詐称になりません。
ただ休職中であるのを隠していたことがバレてしまった場合、企業側からの心象も悪くなりますし内定が消されてしまう可能性もゼロではありません。
休職の理由が業務内容にかかわる場合は特に注意してください。この人はちゃんと働いてくれるのだろうか、という企業の不安を解消できるようしっかり説明する必要があります。
在職中の会社に信用を疑われる可能性がある
休職とは基本的に「復帰する」ことが前提です。それなのにその間に転職活動をしていたとなると、「復帰する気がない」という風に受けとられてしまいます。会社や上司からの信頼にもひびが入りますし、円満退社を希望している方にとって会社からの不信感は致命的です。
仮に転職活動がうまくいかなかった場合、復職後に会社で気まずい空気になってしまうかもしれません。
転職に不利になる可能性が高い
転職活動中に応募する企業へ休職中であると伝えた場合、「ちゃんと元気な状態で復帰できるのか」と不安に思われてしまい、転職が不利になってしまうかもしれません。治療に専念してから転職した方が、採用側も安心して進められるのでお互いメリットのあるやりとりができます。
身体が回復していないまま転職をしてしまうと、症状が悪化してしまう可能性もあるので、復帰してから転職活動を進めることが大切です。
休職中に転職活動を行う上でのメリットやデメリット

ここでは休職中に転職活動を行う上でのメリットやデメリットについて解説していきます。
休職中に転職活動を行うメリット
休職中に時間に余裕ができ、転職活動に専念できるのが大きなメリットです。在職中であれば、仕事をしながら転職活動をしなければならないので、スケジュール調整が難しいというのが良くある悩みです。
休職中であれば、転職活動に多くの時間を使うことができるため、面接対策や応募書類の作成に時間をかけることができます。また、応募した企業についての情報収集や、自分の適性を判断する自己分析もできるので、より自分の希望する求人を探すことが可能です。
面接などのスケジュール調整も都合がつけやすいため、遠方の地方に面接に行く時などはかなり動きやすいでしょう。
休職中に転職活動を行うデメリット
休職中に転職活動を行うデメリットは、先程お伝えしたリスクが大きいという点と転職活動の際に不利になってしまう点です。
休職中の会社との関係性も変わってしまうかもしれないので、リスクを踏まえたうえで行動してください。
復帰後に転職活動を行う上でのメリットやデメリット

休職中ではなく、会社に復帰してから転職活動を行う上でのメリットやデメリットについても解説していきます。
復帰後に転職活動を行うメリット
復帰後に転職を行うメリットは、休職を隠さずに堂々と転職活動ができることです。また仕事に復帰しているのであれば、休職中の転職活動に比べ、企業からこの人は採用しても問題がないだろうと思ってもらえます。
また、「休職中である」という自分の中の心配事が無くなるため、のびのびと転職活動できます。
復帰後に転職活動を行うデメリット
仕事をしながらの転職活動になってしまうので、スケジュール調整が難しい点がデメリットです。休みの日や空き時間を利用して転職活動するため、なかなか思うように転職活動が進まないこともあります。
そんな時は転職エージェントを利用すれば、書類選考や面接の日程調整もしてくれるので、スケジュール調整も簡単です。工夫次第では効率よく進められるため、二人三脚で進めるイメージで調整しましょう。
転職活動を始めるおすすめの時期と手順

休職中に始めるにしても、復帰後に転職活動を始めるにしても、転職するベストな時期や手順を知っておきましょう。ここからは転職を始めるおすすめの時期や手順について解説していきます。
転職時期は3月~4月・9月~10月が適している
転職におすすめの時期は、一般的に3月~4月と9月~10月が採用のニーズが高まると言われています。しかし転職の時期は、人によってタイミングが違うので必ずしもベストとはいいきれません。同じ時期に転職者が増える場合もあるので、自分がベストだと思うタイミングで転職をすべきです。
マイナビ転職の記事によると4月~5月は採用が落ち着いてきて、急募の求人が増える可能性もあるためスムーズに転職できる可能性もあります。転職のニーズが高まる時期に転職したいという方は、今回お伝えした時期を目安に転職活動を進めるのもおすすめです。
(参考:マイナビ転職)
スケジュールの計画を立てる
転職活動を進めていく上で、スケジュールの調整は非常に大切。スケジュール調整が出来ていないと転職活動が長引いてしまったり、面接の日程調整が難しくなってしまう可能性もあるので、スケジュール調整は必ず行いましょう。
一般的に転職活動の期間は、1ヶ月~3ヶ月の期間が必要です。転職活動を始める前に、1ヶ月ごとに目標を立てましょう。例えば、1ヶ月目は自己分析と情報収集から始めるなど、具体的な計画をして進めていきましょう。
(参考:マイナビ転職)
情報収集をする
スケジュール計画を立てたら、自分が転職する業界についてしっかり情報収集をしっかりしましょう。情報収集ができていないと、どういった仕事内容で、給与はどれくらいか分からず転職することになってしまいます。何も知らないまま求人情報のイメージだけで転職をしてしまうと、入社後のミスマッチに繋がってしまうので注意しましょう。
企業についてインタビュー記事などでもいいので、できるだけ色んな情報に触れることが大切です。情報がある程度集まったら整理してみて、企業や業界について理解を深めます。
自己分析を行う
情報収集と同様に、自己分析も行います。ちゃんと自己分析をしておけば、自分の強みを知ることができ、面接で自分をアピールできる材料にもなります。自分の強みだけでなく適性も知れるので、自分がどんな仕事に向いているのか把握できますよ。
これらのポイントは自分が仕事をする上でとても大事になってくるので、転職活動に入る前に必ずやっておきましょう。自己分析の方法としては、キャリタス就活の「キャリタスQEST」などのツールを使用してみるのもおすすめです。
(参考:キャリタス「QEEST」)
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応募書類の作成
転職サイトや企業に直接応募する場合は、応募書類の作成を行いましょう。履歴書や職務経歴書を作成し、今までの経歴をまとめておくのが大切です。書類の作成は、転職サイトにフォーマットは用意されている場合があるので、利用してみて下さい。
また転職サイトには、応募書類作成のコツや書き方の記載があるので、それらを参考にして書類を作成しましょう。当サイトでも書き方を紹介している記事があるので、ぜひ目を通してみてください。
転職活動において、履歴書や職務経歴書について不安を抱えていたり、疑問を持っている方はいませんか?特に初めての転職だと、いろいろな事が不明瞭だと思います。この記事では、そんな方に向けて下記について詳しく紹介していきます。 履[…]
転職サイトやエージェントに登録する
自己分析と情報収集が終わったら、いよいよ求人を実際に探していきます。インターネットで手軽に求人を探す方法としては、転職サイトを使うか転職エージェントを使用するかの2種類のパターンがあります。もちろん、両方併用してみて自分に合った方法を選ぶのもいいでしょう。
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転職サイトは基本的に、自分で求人を見つけて応募します。転職サイトといっても様々な会社が運営しているので、いくつか利用してみて自分に合ったサイトを利用しましょう。転職サイトの中には、企業の口コミや仕事内容まで詳しく記載しているサイトもあるので、転職の際に便利です。
おすすめの転職サイトはリクナビNEXT。地方求人まで幅広い求人が揃っているので、数多くの選択肢から選びたい方にはピッタリです。転職エージェントと併用するなら、エージェントサービスもあるdodaやマイナビ転職もあなたの手助けになるはずです。
転職を考えるとき、真っ先に見たいのが求人情報です。求人情報を探す方法は、主に以下の7つがあります。転職サイト転職エージェント求人誌(無料・有料)新聞の求人欄ハローワーク企業のコーポレートサイト友[…]
一方で転職エージェントは、書類選考から面接対策まで就職に関するサポートをしてくれるサービスです。無料で利用でき、求職者に対してキャリアコンサルタントがマンツーマンで対応してくれるのも大きなメリット。転職エージェントの便利なポイントは、応募書類の提出から面接の日程調整まで全てやってくれるので、仕事をしながらでも転職活動がしやすいというメリットがあります。
当サイトでおすすめしている転職エージェントはリクルートエージェント。国内最大級の転職エージェントなので、登録しておいて損はありません。他にも幅広く抑えておきたいなら、dodaエージェントやマイナビエージェントなどにも登録しておくと安心です。
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どちらも転職活動を進める際に利用したいサービスですので、ぜひ有効活用しましょう。
転職エージェントは、個人との相性で満足度が大きく変わります。エージェントの変更もできますが、複数のサービスのエージェントとやりとりをし、あなたに合ったサービスかどうか見極めるのも良いでしょう。
転職サイトの場合は、サイトによって求人に違いも出るため、抜け漏れが無いように複数にわたってチェックしておくのが安心です。
面接対策をする
面接対策は必ずやっておきましょう。面接では、志望動機や転職理由についても聞かれます。あらかじめ自己アピールや質問への対策をしておきましょう。
転職エージェントを使えば、面接対策もしてくれるので、より本番に近い形で練習ができるので安心です。キャリアコンサルタントは転職業界について詳しいので、面接で分かないことがあれば質問できるため、ぜひ積極的に利用してみることをおすすめします。
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内定・退職の手続き
内定が決まったら、退職の意思を上司に伝えましょう。退職理由は、前向きな内容を伝えることが大切です。本当の退職理由は会社に対する不安であっても、退職を伝える際は自分のやりたい仕事があるなど、前向きな気持ちを伝えましょう。ポジティブな理由を伝えれば、相手に納得してもらいやすく円満退職にも繋がります。
最終出勤日は、今までお世話になった人への挨拶周りや備品の返却も忘れずに行いましょう。
休職期間中の転職は隠すのが良いか、伝えるのが良いか

休職期間中に転職活動を行う場合は、隠し通したままがいいのか、それとも伝えるのがいいのか迷ってしまいますよね。ここでは休職期間中に取るべき行動について、解説していきます。
努めている企業に隠すのが嫌な場合は正直に伝える
お世話になった会社であれば、休職中に転職活動をする場合、隠すのに抵抗を感じる方も少なくありません。どうしても隠して転職活動をするのであれば、誰にも言わずに心に留めておく必要があります。
もし休職中に転職活動を行うのに抵抗がある方は、正直に伝えましょう。もしくは休職から復帰した後に、退職の意思をはっきり伝えることも大切。円満退社を考えるのであれば、自分の思いをあらかじめ上司にしっかり伝えておくのも選択肢の一つです。
転職活動で出会った企業には聞かれたら答えられるようにしておく
面接時や入社前にもし休職期間の事が知られた場合は、素直に答えたうえで就業に関して問題がないことをしっかり伝えなくてはいけません。
変に隠し続けようとするとボロが出たり、しどろもどろになって不信感を与えてしまいます。
休職中に転職活動を始めるのはおすすめしない
今回は、休職中に転職活動いついて解説しました。休職中に転職活動を行うにはリスクも大きいので、まずは休養に専念することが大切です。職場に復帰してからでも転職は遅くないので、焦らずゆっくり進めていきましょう。