京都での転職を考えるなら、京都での転職のしやすさや住みやすさなどを前もって調べておくべきです。
この記事では、京都の就職状況や有効求人倍率、住みやすさ、転職する際に利用すべき求人サイトを紹介していきます。
京都エリアの特徴

まずはじめに京都エリアの特徴をみていきましょう。
平均年収
doda「47都道府県別/地方別平均年収情報」では、京都府の平均年収は377万円。全国平均は409万円なので、全国と比べると30万円程低いです。
平均家賃
1R~1DK | 5.6万円 |
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1LDK~2DK | 6.8万円 |
2LDK~3DK | 8.1万円 |
3LDK~4DK | 9.7万円 |
京都府の家賃相場は1R~1DKで5.6万円。京都市内でも住む地区によって家賃が大きく変わってきますので、あくまで平均程度に考えてください。
生活の特徴
京都はJRや私鉄、市バスといった公共交通機関が発達しているため通勤では電車やバスを利用する方が多いです。京都だけでなく大阪へ通勤・通学する方が多いため朝の通勤ラッシュは避けられないでしょう。
京都の求人の特徴

京都の有効求人倍率
令和4年10月時点の京都の有効求人倍率は1.25倍、コロナの影響で低迷が続いています。
(参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和4年10月分)」)
京都は「製造業・伝統産業」がかなり発展している
京都は「製造業・伝統産業」が非常に発展しており、「京セラ」「オムロン」「任天堂」などの知名度があり海外展開もしている大企業がたくさん存在します。
製造業のほかを見てみると、「サービス業」「卸売・小売業」の人気が高く、「サービス業・飲食業」「接客業」「販売・営業職」の求人が多くみられます。
また、京都には伝統的工芸品と指定されている品目が多く、全国で最多の17品を保有しています。こうした「ものつくり産業」に携わる労働者が多いことも京都の特徴であるといえるでしょう。
京都の観光産業から派生する「企画・営業職」の人気も高い
京都には世界的に有名な観光資源があるため、小売・サービス業などの産業規模が非常に大きくなっています。そうした発展産業の売上を促進する役割を担う「企画・営業職」の求人が多いことも京都の特徴のひとつです。
企業によって異なりますが、「企画・営業職」は高収入を得ることが可能です。特に、営業職は働きに応じて収入が大きく変わるので「コミュニケーション力の高さに自負がある人」「高収入を得たい人」は積極的に転職を検討するべきでしょう。
観光産業から派生する求人例としては「和服のルートセールス」「集配・配送業務」などさまざま。興味のある人は転職エージェントに具体的な求人案件を紹介してもらうと良いでしょう。
京都で転職するメリットとデメリット

京都で転職するメリット
京都のメーカー系技術職は求人が多く高収入を得られる可能性もあり
京都のメーカー系技術職で多い求人は「機械設計」「回路設計」「素材開発」などです。伝統工芸が盛んな地域なので、伝統的な技術を活かしたものづくり系のメーカーが多く存在しています。
京都のメーカー系技術職は高い技術を有する企業が多く、350万円~1500万円ほどの幅広い年収帯となっています。ただし、技術職では専門分野に対する深い知識もちろん、チームで研究を進め、生産性を高めていくためのチームワークが求められるでしょう。
技術職の求人例は「機械設計の業務で3年以上の実務経験とCAD経験を求める」などがあります。
京都ならではの名産品・文化財がありプライベートも楽しめる
京都は質の良い野菜として全国的にも有名な「京野菜」があります。それだけでなく京都特有の名産品や文化財も沢山あるので仕事以外の時間を
京都は質の良い野菜として全国的にも有名な「京野菜」は知っている人も多いのではないでしょうか。京野菜以外にも、「京菓子」「西陣織」「京焼」「清水焼(きよみずやき)」といった数多くの特産品があり、歴史的に貴重な寺社仏閣などの文化財も多く残っています。
このような名産品や文化財をプライベートで楽しむことができる地域は、日本全国を探してもそうはありません。仕事の息抜きや退屈しのぎに困ることはないでしょう。
京都で転職するデメリット
京都で転職する上でデメリットになる点についてもみていきましょう。
夏は暑く、冬は寒い
南北に長い京都府は、ほぼ中央にある丹波山地を境に北部と南部で気候が大きく変わります。エアコンや暖房器具を揃えるときの参考にもなるので、移住先のエリアがどのような気候か事前に確認しておくと良いでしょう。
特に、山に囲まれた盆地である京都市は、夏は暑く冬は寒いことで有名です。昼夜の温度差もかなりあるので、移住後に体調を崩さないよう気をつけるようにしましょう。
転職しにくい状況
先述したように、京都府の有効求人倍率は1倍を下回っています。つまり求人数が足りていないということ。もちろん求人数が多い業種もありますが、全国的に見ても京都府は有効求人倍率が低いことを留意しておきましょう。
京都特有の風習になじめない可能性
京都府民はコミュニティが狭く、仲間意識が強いと言われています。そのためプライドが高く、移住先で馴染むのに時間がかかってしまう可能性があります。
転職前に京都に移住するのはあり?

転職前に京都へ引っ越しておこうと考えている方は注意が必要。なぜなら転職前に移住してしまうのはデメリットが多いからです。
転職前に京都への移住をおすすめできない理由について詳しく見ていきましょう。
職歴に空白ができるとマイナス印象
転職先が決まる前に移住してしまうと、職歴に空白期間ができます。職歴にブランクがあることにより面接において悪い印象を与えてしまう可能性があるのです。
また京都の有効求人倍数は低めなため、移住後すぐに仕事が見つかる保障はありません。しっかりと計画を立ててから引っ越しをした方がよいでしょう。
賃貸物件が借りにくくなる
転職前に移住するということは、転職活動中は無職になります。無職では社会的信用が低くなってしまうため、賃貸の審査に通りにくくなってしまうのです。
貸主にも「すぐに引っ越してしまうかも」という印象を与えてしまいます。
また京都は観光地が多く、住む場所によっては通勤中観光客で混雑していた、ということも考えられるでしょう。
転職活動の金銭的負担が大きくなる
転職前に移住すると、転職活動中は貯金を取り崩して生活することになります。転職活動が長引いた場合は、金銭的負担がより大きくなってしまうでしょう。
たとえば京都市の消費者物価指数は全国平均よりも若干高め。決して物価は安い方ではないので、転職先を見つけてから引っ越した方が安全です。
(参考:京都府政策企画部「京都市消費者物価指数」)
すぐに転職先を決めようと焦ってしまう
転職活動が長引き、金銭的負担も大きくなってくると「早く転職先を決めてしまおう」と焦ってしまいます。しかし転職活動では焦りは禁物です。あなたのキャリアプランや働き方に合う企業が見つかるまでは慎重に転職活動を進めるようにしましょう。
焦って転職先を決めて後悔しないためにも転職先が決まる前に京都への移住は避けるべきです。
京都での転職を成功させるコツ

京都での転職活動を成功させるためには、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
転職理由を明確にする
地方からの転職では、「京都に長く定着してもらえるのか」と人事担当者に心配されるケースがあります。まずは、京都で転職したい理由を明確にしておきましょう。
「なぜ京都で働きたいのか、どうして京都で働く必要があるのか」など、人事担当者が納得できる理由を答えられるようにしておきましょう。
京都は伝統的な街。地域によりさまざまな特色があるので、面接の前に理解を深めておくことも大切です。
自己分析を徹底的に行う
転職理由と合わせて、自己分析も行いましょう。自分の強み・弱み、なぜその企業に応募するのかを考えましょう。あなたが応募先企業にどのようなスキルを提供できるのかまで考えられれば、面接官への説得力が増すでしょう。
社風と自分の価値観が合うか確認する
自己分析の際には、あなたの理想とする働き方や働く価値観についても整理しておきましょう。
自己分析をしっかり行っておかないと、企業を絞り込めなくなります。ですので自身の転職活動の軸を整理しておきましょう。
京都開催の転職フェアやイベントにも参加する
京都では、転職フェアやイベントが多数開催されています。フェアやイベントに参加すれば、一度に多くの会社の担当者から話を聞くことができます。
地方からの転職活動では交通費がかさむため、できるだけ京都に行く回数は少なくしたいもの。手軽に参加できるオンラインの転職フェア・イベントもあるので、うまく活用するとよいでしょう。
京都の転職で登録すべき転職エージェント・転職サイト

最後に、京都の転職でおすすめの転職サイトや転職エージェントを紹介します。それぞれ特徴や扱う求人が違うので、最低でも2社以上登録しておくのが効率的です。
転職エージェントは、個人との相性で満足度が大きく変わります。エージェントの変更もできますが、複数のサービスのエージェントとやりとりをし、あなたに合ったサービスかどうか見極めるのも良いでしょう。
転職サイトの場合は、サイトによって求人に違いも出るため、抜け漏れが無いように複数にわたってチェックしておくのが安心です。
京都の転職でおすすめの転職エージェント
リクルートエージェント

リクルートエージェントは業界最大手の全国的に有名な転職エージェントです。京都の求人数も多く、7,528件もの求人を保有しています(2020年5月15日時点)。
リクルートエージェントは求人数の他にも、キャリアアドバイスの高さにも強みを持っています。利用した人の口コミでも、第二新卒からハイキャリアまで幅広いユーザーからの支持を集めています。
リクルートエージェントは業界や役職問わず、京都で転職活動を進める際に利用必須の転職エージェントといえるでしょう。
dodaエージェント

dodaは、業界大手の「パーソルキャリア」が運営する転職サービスです。京都の公開求人数は約1,069件・非公開求人数が約3,000件以上となっており、「スカウト制度」では、匿名プロフィールの公開で企業側からオファーをもらうことができます。
また、専門キャリアアドバイザーが面接対策や職務経歴書・履歴書の添削などを行ってくれるので、初めての転職でも安心です。定期的に無料の転職フェアも開催しているので、転職に慣れていない人や京都で転職したい人は積極的に参加してみましょう。
コトコト

コトコトは、京都を代表する密着型系の転職エージェントです。京都市内、京都通勤圏の求人に特化しています。
コトコトが保有する求人は、急成長中のベンチャー企業から上場している大手企業まで幅広く、企業数にして700社以上にのぼります。地域密着ならではの企業パイプがあり、高待遇の求人も多いです。特にエンジニア職の求人レベルは京都屈指といわれています。
ただし、求人数としては大手に比べて見劣りするので、他の転職エージェントも相互利用することをおすすめします。コトコトに加えて2社以上の転職エージェントを併用すると良いでしょう。
京都の転職でおすすめの転職サイト
リクナビNEXT

リクナビNEXTは、転職希望者の8割が利用しているサイトです。大手転職サイトなので、まずは迷わず会員登録しておきましょう。リクナビNEXT限定求人も多く、他社との並行利用にもおすすめです。
無料で登録できるうえ、あなたの強みを診断できる「グッドポイント診断」も受けられます。まだ転職しようか迷っている人でも、ぜひ利用してみてください。
doda

dodaは、転職イベントを多く開催していることでもおなじみのサービス。2020年からは新型感染症の対策として、オンラインでイベントを開催しています。「転職オンライン予備校」というイベントでは、転職セミナーや個別相談会も実施中。
もちろん、イベントに参加しない場合でもdodaは活用できます。職務経歴書の作成サポート機能や、転職に関するノウハウ記事なども充実。求人を探すことに加えて、情報収集にも最適なサイトです。
ビズリーチ

ビズリーチは、ハイクラス向けの転職サイト。これまで培ってきたスキルや経験を活かして高年収を狙うなら、ぜひ登録してみましょう。
実績・経歴などを登録するだけでスカウトが届くため、自身で求人を探す必要がありません。登録は無料なので、転職市場でのあなたのニーズを試す意味でも登録してみるとよいでしょう。
まとめ
京都の就職状況・有効求人倍率や地域性を紹介しましたが、移住の際は気候などの住みやすさも考慮する必要があるでしょう。
京都で失敗のないスムーズな転職をするためには、転職エージェントに相談することをおすすめします。地域に特化した求人情報を得ることができますよ。