オフィスワーカーの画像

転職に役立つTOEICスコアはどれくらい?英語力が活かせる業界と職種

英語力を強みに持つ人は、転職で役立つTOEICスコアの基準はどれくらいか、どんな業界・職種でTOEICスコアが役立つか、という疑問が出てくると思います。

この記事では、「転職に役立つ具体的なTOEICスコア」「英語力が活かせる仕事」について詳しく紹介していきます。

転職に英語能力やTOEICは有利?

転職に英語能力やTOEICは有利?

結論から言うと、TOEICのスコアが高いと転職は有利になります。様々な調査データを見ても、多くの日系企業でTOEICスコアを採用基準や昇進基準として利用していることがわかります。

たとえば、TOEICが行った調査では、「配属部署の決定や異動時に、一定の英語能力が求められる」は現状では18.0%となっていますが、3年後の見通しでは約2倍の36.7%になるとされています。(参考:TOEIC「英語活用実態調査2019」)

つまり、英語能力は海外取引がある部署以外でも必要視されてくると考えられます。また、TOEICは英語力だけでなく、一つの目標に向かって物事に打ち込めるコミット力の証明にもなるのです。

転職でアピールできるTOEICスコアはいくつ?

転職でアピールできるTOEICスコアはいくつ?

それでは、転職に有利になるTOEICスコアはいくつからなのでしょうか。部門別・スコア別に分けて具体的に紹介していきます。

部門別に求められるスコア

まずは、企業が社員・職員に期待する、部門別のスコアをご覧ください。

新入社員535点
中途社員560点
技術部門560点
営業部門575点
海外部門690点

TOEICの調査では、企業側が求めるスキルの基準は「英語で行われる会議で議論できる(19.9%)」が最も多くなりました。(参考:TOEIC「英語活用実態調査2019」)

海外売り上げ1~19%の企業では「取引先、海外支店とメールでやり取りができる」が29.2%という結果から、文章英語こそ求められているものの会話レベルの英語力までは求められていないことが分かります。

一方、海外売り上げが20%となる企業では、「英語で行われる会議で議論できる」に加えて、「通訳なしで海外出張に一人で行ける」「海外赴任できる」といった、より高い英語力を求められているようです。

TOEICスコア別でみる転職先

次に、TOEICスコア別で狙える転職先をみていきましょう。

TOEICスコア:600~700

企業がTOEICスコアをチェックする際、ひとつの基準となるのがスコア600です。TOEICのデータによると2019年の社会人スコアの平均点は603なので、スコア600以上なら履歴書に記入して、ある程度の英語力を示すことができます。(参考:TOEIC「DATA&ANALYSIS2019」)

ただし、外資系の企業へ応募する場合はもう少しスコアが必要でしょう。600以上のスコアを求められる職種として、大手求人サイトでは「貿易事務」「英語講師」「技術職」などの募集が多くみられます。

TOEICスコア:700~800

TOEICのスコアが700~800点あれば、転職の際に選べる仕事の幅はかなり広がります。海外部門でのTOEICスコア目安は690以上なので、800あれば十分な英語力をアピールできるでしょう。

ただし、国内企業ならこのスコアで十分ですが、外資系企業を目指すならまだまだでしょう。700以上のスコアを求められる職種としては「総合職」「海外営業」などの募集が多く見られます。

TOEICスコア:800以上

スコアが800以上あれば国内企業ならほとんどの基準を超えられますし、応募できる企業の数がグッと増えます。職種も海外とのやり取りを行う部署になる可能性が高いです。

ただし、読み書きのTOEICスコアだけではなく、話すことができなければ即戦力としては判断されない可能性もあります。読み書きに加え、外国への留学やホームステイの経験が強力なアピールポイントになります。

英語力を活かして転職できるのはどんな会社や業界か

英語力を活かして転職できるのはどんな会社や業界か

ここからは、英語力を活かして転職できる会社や業界を紹介していきます。必要とされるTOEICスコアも紹介しますので、あなたの経験と照らし合わせてみてください。

ホテルスタッフ:TOEICスコア650以上

海外旅行客とのやりとりが多くなりやすいホテルスタッフは、英語力が求められる仕事の一つです。TOEICスコアにして650以上でしょう。

ただし、グレードの高いホテルであればTOEICスコアを必要要件とし、高いスコアを要求するケースもあります。一流ホテルの宿泊部門の採用ページには、コンシェルジュに求める英会話力の目安として「TOEICスコア730以上」と記載されています。

海外から来る宿泊客が多い職場ほど、あらゆるニーズに対し英語で答える必要があります。一般的なホテルでも、日常で差し支えなくコミュニーケーションがとれる英語力は必要と思っておきましょう。

商社:TOEICスコア700以上

商社は、「海外勤務」「海外との取引や商談」などで英語を使用する企業が多いです。

具体的なスキル基準としては「プレゼンができるレベルの英語力」が求められ、TOEICスコアにして700以上といったところです。

また、英文メールのやり取りもスムーズにしておくことで内定獲得の可能性は一気に高まります。なかには英語が不要な部署もありますが、長い目でみると、昇給や昇進のために英語力があって損はありません。

英語講師:TOEICスコア770以上

英語講師は英語力が直結する仕事ですが、その職種によってレベルはさまざまです。

  • 家庭教師
  • 学習塾の英語講師
  • オンライン英会話講師

それぞれに求められるスキルレベルやTOEICスコアは求人情報で提示されていることが多く、オンライン英会話講師なら「TOEICスコア770以上」「英検準1級以上」などが一般的です。

また、英語講師はペーパーテストだけでなく、実践的な英会話スキルが必要となるケースが多いです。

外資系金融企業:TOEICスコア850以上

外資系金融企業ではネイティブレベルの高い英語力が求められ、TOEICスコアは最低でも850以上とされているほどです。

同僚が外国人や帰国子女というケースも多く、常に英語力を磨かなくてはいけません。就職した後もどんどん英語力を磨いていきたい人にはこの上ない職場環境でしょう。

翻訳・通訳:TOEICスコア900前後

翻訳・通訳の仕事は、英語力が直結する職種です。翻訳の仕事も以下のように様々ですが、TOEICスコア900前後の実力が求められるでしょう。

  • 論文
  • 映画の字幕
  • 小説の翻訳
  • コーポレートサイト

また、通訳にも「会議通訳者」「商談通訳者」「エスコート通訳者」などがあり、通訳の種類も「同時通訳」「ウィスパリング通訳」「逐次通訳」など様々です。

それぞれの仕事で最終的に求められる英語力は異なりますが、高い実力が必要です。

TOEICスコアを生かせる転職サイト・エージェント

TOEICスコアを生かせる転職サイト・エージェント

最後に、TOEICスコアを生かすのに向いている転職サイト転職エージェントを紹介していきます。転職先で英語をアピールしたいという方は必見です。

転職サービスは複数登録がおすすめ

転職エージェントは、個人との相性で満足度が大きく変わります。エージェントの変更もできますが、複数のサービスのエージェントとやりとりをし、あなたに合ったサービスかどうか見極めるのも良いでしょう
転職サイトの場合は、サイトによって求人に違いも出るため、抜け漏れが無いように複数にわたってチェックしておくのが安心です。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは世界第4位の規模となる転職サイトで、アジア圏では決定数・案件数ともに1位となっています。

外資系企業の求人掲載数は1,400社以上、中小から大企業まで幅広く取り扱っています。あなたに合うグローバルな仕事を見つけられる可能性は十分にあるでしょう。

また、下記に該当する求職者にはリクルートエージェントで受けられる「ハイキャリア・グローバルコンサルティングサービス」を利用すると良いでしょう。

  • 英語に関する仕事ではないが仕事の経験を十分に積んでいる
  • 何らかの専門性に特化している自信がある
  • これまで外資系、海外で働いた経験がない

ハイキャリア・グローバル・コンサルティングサービスとは、その名の通り「ハイキャリアな人材」「グローバル志向な人材」に照準を当てたサービスで、多数のグローバルポジションを掲載・紹介しています。

あらゆる業界・職種の求人が揃い、非公開求人も豊富に用意されているので、さらなるキャリアアップを目指す方全てにおすすめしたいリクルートエージェントの特別サービスです。

JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、「外資系企業」「海外進出企業」など、グローバル転職のサポートに特に強みを持っている転職サイトです。なかでも、国内大手、外資系、海外進出企業などの求人が豊富に揃えられています。

特に、30~50代のミドル・高年収帯向けの転職支援実績を多数持っており、求人の質や専門性の高さに定評のあるサービスが特徴の一つです。

また、万全な英語の試験対策ができるのもJCAリクルートメントを利用するメリット。外資系企業では、履歴書や職務経歴書を英語で提出する必要がある場合がありますが、翻訳サポート・外資系企業が見るポイントやアピールの方法など、書類通過までを意識した添削を受けることが可能です。

パーソルキャリア

パーソルキャリア

パーソルキャリア(旧インテリジェンス)は、「ケリーサービス社」「PERSOLKELLY」というブランドで世界13カ国地域に人材サービスを提供しています。海外拠点は、中国、韓国、台湾、香港、ベトナム、マレーシアなどです。

日本からは、パーソルキャリアが運営するDODAのエージェントサービスを利用することができ、海外拠点が扱っている海外求人の紹介を求めることが可能です。

手厚いフォローや親身なサポートがパーソルキャリアの特徴で、初めての転職や初めての海外就職の方にもおすすめ。模擬面接や面接終了後のフィードバックも非常に丁寧なので、採用担当者に効果的なアピールをできるようになります。

まとめ

TOEICスコアや英語力は転職の際にも大きな武器になり、あなたのキャリアアップに大きく貢献します。しかし、転職先の探し方によっては実力に見合った転職先を見つけられない可能性があることを知っておいてください。

あなたがこれまで築いてきた英語力を無駄にしないためにも、紹介した転職エージェントや転職サイトを利用するようにしましょう。転職の意思があるなら、まずはエージェントに相談をするだけでもOKです。

転職で理想の自分に近づこう
転職で理想の自分に近づこう

「年収を上げたい」「自分の可能性に挑戦したい」転職の理由は人それぞれです。どんな理由であれ、転職をする場合は自己分析など事前の準備をしっかりして、対策を練ったうえで挑みましょう!

おすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
リクルートエージェント

おすすめ度: ★★★★★

リクルートエージェントは国内最大級の求人数を誇る転職エージェントです。いろいろな選択肢の中から自分に合った仕事を見つけてもらえるので、登録しておいて損はありません。


dodaエージェント
dodaエージェント

おすすめ度: ★★★★☆

丁寧な求人紹介、応募書類の添削、面接対策などを、担当アドバイザーがフルサポート。初めても転職や、経歴に不安がある方におすすめです。


マイナビエージェント
マイナビエージェント

おすすめ度: ★★★★☆

マイナビは求人のラインナップに独自性があります。ニッチだけれども競争力の高い商材を扱っている中小企業など、ユニークな企業を探したい人におすすめです。

おすすめの転職サイト
リクナビNEXT
リクナビNEXT

おすすめ度: ★★★★★

リクナビNEXTは求人数が豊富な転職サイト。リクルートエージェントと併用すればより効率的に転職活動を進められます。


doda
doda

おすすめ度: ★★★★☆

dodaは求人数も豊富で、フェアなどもたくさん開催している転職サイト。初めて転職する人も、何回か経験がある人も利用しやすいサービスです。


ビズリーチ
リクナビNEXT

おすすめ度: ★★★★☆

ビズリーチは登録したらスカウトを待つだけの転職サイトなので、他のサービスと併用しやすいです。登録には審査が必要なので、自分の市場価値を知りたい人におすすめです。